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この写真からちょうど3か月後の8月1日に夫はなくなるわけですが。
この頃の私たちは、希望に満ち溢れていました。
肝臓の主治医の先生から、肝移植についての提案がされたのです!!
お父さんになることだし、これから、20年でも30年でも長く生きていけるような選択をしていきましょう と言ってくださった先生。
〝ディズニーランドとかさ、障害がある人に親切だから、俺が車椅子でしおり(まだ見ぬ我が子。まだ性別もわかっていませんでしたが、女の子だったら しおり にしようと決めていまして)を抱っこして行けばいいよね!〟〝私だけちょっと忙しそうじゃん!!〟なんて会話が楽しくて楽しくて。
自分が父親になれるなんて、100%ないと思ってた。奇跡ってあるんだね。と言われ、ああ頑張って良かった、生きる希望になあれ!と思いました。
私と子のHIVの感染を避けるため、慶応病院で顕微受精という高度な不妊治療を受けました。肉体的にも精神的にも金銭的にもなかなかきつかったので、もうこれで最後にしよう!と決めたときに宿ってくれたのが、しおり。
夫が亡くなった2か月後、元気に誕生してくれました。
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