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息子が亡くなって、22年も過ぎてしまった。
空気のようにあたりにいるようなそんな気分で過ごしている。
今も大切にしている、処分できないでいるノートやテープ、ギターやジャケットたち……。
見ると当時が甦る小物たち。
私が生きている間は、一緒に暮らそうと思う。
声がどこからか聞こえる。
いつも生活に追われているが、小物たちに会うと、やはり甦る。声が聞こえてくる。
思い出すと涙が溢れる。悲しんでも何にもならない。
当時の悲しみは流そう。魂は一緒に生活しているのだ。
天国でも待ってくれているだろう。
22年間、色々な事があったけど、あの日あのまま、私の胸にしまってる。今は、「ありがとう」 と言いたい。
春 天国へ 導かれたり 先の春
夏 流れ逝く 白雲のごと 夏日かな
秋 彼のこゑ 耳朶(じだ)に残るる 秋の暮
冬 学生服 今も匂える 冬日和
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